ゲンロンカフェのSF創作講座でめっちゃ落ち込み&ムカついた翌日にめっちゃ反省&前向きになった話

 

きのうゲンロンカフェで行われたSF創作講座の第一回(月1×10回。30人くらいの受講者が事前に発表されたお題にそってSF小説のあらすじ1200字を送る→授業で講評し、上位3名を決める。上位3名は実作20000字を書き次の月に公表してもらえる)。

http://school.genron.co.jp/sf/


事前に提出した私の課題「五反田スタンダード」

 

 

 

はじめに

「SFはプロ読者みたいなのがいてSF村みたいなのがある特殊な環境です皆さんはこの講座に入っただけでSF村のパスポートをもらったようなものです有効に使おう」

みたいなことを言われて、村嫌い&あらゆる界隈の観光客になりたい私は

「村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?!!?」

と、かなり反発してしまって、

 

それから「誰がなんとかっていう賞とって…」みたいなつまらない世界史みたいな授業されて(人名と事象が羅列されるだけで、出来事の内実、つまり小説の内容には触れない)、

 

授業開始30分でガン萎えだった上に(そのあとの話は面白くて多少回復したけど)、

 

いよいよ講評になったら

 

課題は「五反田をSF化せよ」という、「本物の五反田に一点だけ違う要素を入れてSFを作れ」というものだったんだけど

 

「おっさんの夢! 少年性!!」みたいな、わくわくする未来の電車のギミックが超細密に書かれてる小説(しかし電車に興味ない私にはいまいちピンとこない)と、

 

そもそも字数オーバーしてるやつが選ばれて、

 

あ、あと、それから「五反田から風俗を連想するネタ多すぎますねハイハイ」みたいな発言が講師たちから散見されて、

 

「なんだよ! 私は風俗のことが上手く書けるから風俗持ってきてるんだよ! 他と一緒にすんな!」

とか

「結局、甘ったるい少年性大肯定のホモソーシャルなお祭だな!」

と、めちゃめちゃ機嫌が悪くなって

 

(私は悪口を言うのがとてもうまいので頭の中で勝手に一人ヒートアップしてしまう)、

 

そもそもゲンロンカフェみたいな空気悪くて人口密度高い場所が私は大の苦手で(類:混んだ地下鉄、図書館、ドンキ)、

そこに5時間詰め込まれただけでただでさえ生物的にHPゼロだったのに、

 

終了後、東浩紀さんには「渋澤は渋澤で大丈夫だよ!ハッハー」的なことを言われ、

 

勝負事にはムキになるタイプの私は、

 

もともとの受講動機が

「わー! 小説の講座! 珍しい! ずっとやってみたかったやつ! ゲンロンカフェでやってるやつなら間違いないだろ! ここ1年小説書けてないけど締め切りがあれば書ける! 月1で締め切りを買うと思ったら安い安い!」

というもので、

別にSF村に入りたいわけでも、というかそもそも小説家になりたいわけでもない(自分の小説が広く世の人の目に触れられるようにはしたいが、それには小説家という肩書よりむしろそれ以外の武器があった方が良い、少なくとも私はそのタイプっていうのを知ってる)から、

別にこの講座で優勝(優勝?)することにこだわることは無いにもかかわらず、

 

「なんだよ!? あずまん! 16万円払ったんだから平等に扱え! 『渋澤さんは俺がいなくてもやってけそうだから』みたいな、メンヘラ女子になびいて私をフる男みたいなセリフ言うなよ!」

 

とさらにムカついてしまい、

 

「ぐあー! 悔しいから絶対優勝(優勝?)してやるー!」

 

と吠え、

 

「懇親会やるから基本おいで」となかば講座の一環、みたいな形でアナウンスされたにもかかわらず

 

「0時から始まる飲み会なんて堕落的なものに参加してたまるか、一刻も早く寝て明日早く起きて書くぞ(私は超朝方で大体4時に起きて午前中に7割書く)」

とか

今のヒリつき具合だと、飲み会で初対面の人に『どこ住んでるですか』とか『左利きなんですね』って聞かれたら発火してしまう、あと私の知らない固有名詞おっ広げてつまんない世界史授業会話されても発火してしまう」

とか渦巻き、結局帰ることにした、のだが、

 

山手線に乗り五反田から新宿まで向かいつつ上記ムカつきをLINEで選りすぐりの友人・グルーヴボーイに送りつけてたら、

 

(グルーヴボーイは渋谷を根城にし、架空の女の子に成り変わりワクワクメール等でホテル別3万円で男をおびき寄せ、待ち合わせ場所にフィリピンババアを出動させて3万円もぎとるお仕事、要は打ち子をしている)

 

電車が代々木を過ぎたあたりで

 

「あらすじ読んだけど、れいちゃんのがダントツっしょ! 確かにSFぽくないけど、面白さ的には! 管理費のくだりとか最高」

「今どこにいる? 渋谷でおごるから飲もうよ!」

 

と言われてしまったので、ヒリヒリしてた私はうっかり誘いに乗ってしまい、新宿に置いてあるチャリをゲット→渋谷までチャリで戻り(15分)、グルーヴボーイの行きつけのDJバーみたいなところで合流したのだが、

 

バーカンにいた店員の男女と我々4人でなんとなく話す流れになり、

なんかバーの店員の割にはコミュ力が「並」の人々で、

グルーヴボーイが

「この子小説家なんですよ〜!」

とか適当な紹介をしたばかりに

「へえ! すごい! どんな小説書いてるんですか!」

と「答えにくい質問第一位」をされてしまい、

(小説書きのみんな、この質問どうやって答えてる? この質問から会話盛りあがったためし、ある?)

 

「あー! 結局、わたし今、初対面の人と話してる!」となり

 

私も私で、私の職業の話を避けたいがばかりに

「こいつ(グルーヴボーイ)の職業知ってる?」

とフッてしまい、

初対面でそこそこ盛り上がるフリできるあるあるの、安い合コンみたいな「職業あてゲーム」みたいになってしまって、(コールセンター? AVのモザイク消す仕事? 風俗のスカウト? 迷惑メール送る人? あー、打ち子かー、と、超平凡な流れで正解に辿り着かれた)

 

あまり職業のことを話したがってなかったグルーヴボーイに対して

「わあー! 生贄にして、ごめーん」って感じだったし、

 

(余談だが、私はこの流れを変えるために「逆バリ」つまり「逆に、グルーヴボーイが絶対ついてなさそうな職業は?」とフッてみたのだが、そしたらグルーヴボーイが「消防士さん」と即答して爆笑した。グルーヴボーイはひょろひょろのバンドマン体型なので逆バリもいいとこ。しかも、「消防士」「さん」って。)

 

あと、バーにあったVRマシンでキャーキャーいって、

「あー、なんか、初対面の人ととりあえず盛り上がるっぽくなる初級会話みたいなの一通りやったなーむなしいー」

と思いながら、まあ3時くらいにチャリで帰った。

 

で、

バイトギリギリの時間に起きたため1文字も書けずに、というかバイトに30分遅刻し、今に至る(今はバイトをサボってこれを書いている)。

 

 

 

 

 

のだが、

 

実は、一夜明けた私は、昨夜のイラつきが嘘のように、スッキリとしている。

 

 

 

 

わかったのだ、

 

 

 

 

 

全部、私が悪かったし、図星だからムカついてたのだ。

 

 

 

 

 

まず、講師陣の「風俗ネタが多いっすよねハイハイ」みたいなあしらいだが、私は、まさに「風俗ネタですよハイハイ」と思って書いていたのだから、単なる図星であった。

「五反田?→風俗!→楽勝! 私の土俵! イエーイ!」と思ってすらすら書いてしまい(伊達に知ってるからすらすら書ける)、五反田に風俗のルーツについての下調べや、五反田の風俗店ぽいギミックとか、世界観とか、とにかく、「ギミックの裏付け」を梗概に入れていなかった。実はそれなりに知ってることもあるし入れたいネタもあるのだが、梗概に盛り込んでないのだからハタから見たら「安易に風俗ネタに走った人」に見えちゃうのは、仕方ない。それが証拠に、風俗を扱ってるけど安易じゃない人はちゃんと評価されてた(と思う)。

 

そう、「ギミックの裏付け」が必要なのだ。もちろん小説だからあらすじ、ストーリーが面白いのは絶対必要(だと私は思うのだ)が、

「1200字じゃ物足りない、本編を読ませたい」と思わせるには、「ここには1200字しか置いてないけど裏にはいくらでも設定ありまっせ」「この装甲の裏もみる? この柱の後ろも見る? ホラホラ」みたいな、チラ見せが超重要で、選出されたワクワク電車の作品はまさにそこが素晴らしかった(話が面白くないと思ったから私は推せないけど)。

 

講評では私の梗概は「面白いけど20000字になるイメージが湧かない」と言われてしまい、

(すでに5000字書いて丁度4分の1くらい進めていた私は)めちゃめちゃ口答えしたかったのだが、

その「20000字になりそう感」が梗概から出てなかったのは私の負けだ。

 

「梗概だけ読んで面白くなるように! 簡潔に!」と思って余計なことを書きすぎなかったのが悪かった。

「ネットに載せる文章だ」と思って、ネットに最適化しすぎてしまったのもある(実際イイネ数は私が多分1位だった)。

当たり前だが、ネットでウケる文章と紙でウケる文章は違う。

紙で文章を読む民を信頼して書けばよかった。ほかでもない、私も紙の民なのだから。

 

「なんかSF村ってやだな」とか「この授業形式、権威的すぎないか。大先生の3分診療って感じ……」とか「ずいぶん男くせえ集まりだな」とかいう私の不満は、半分はまあ、当たってると思うんだけど、

ロクに調べもせずにSF講座に申し込んでしまって「こんなんじゃなかった!」と騒ぐのは私の完全なる自業自得である。要は、ロクに調べもせず16万も払ってしまった自分にムカついていたのだ、昨日は。

 

村の淵までのこのこ来た癖に「村なんてダセえ、嫌だ」と言ってみたり、

男になりたい癖に「ケッ! 男くせえホモソーシャルのお祭だな!」と悪態ついてみたり、

「どうせみんなエロいネタ好きでしょ」って思いながら書いてるくせに「『どうせみんなエロいネタ好きでしょ』って思いながら書いてるでしょ」って言われると「違うもん!!」と反発したり、

 

まるで、自分で自分の尻に火つけて「助けて」と騒いでるみたいで、みっともないことこの上ない。

 

 

私の自意識が超せわしない。

 

 

「締切を月1で買えるなら安い安い!」と思って申し込んだにもかかわらず、いざ勝負となるとムキになり、自分が負けると自意識が暴れる。

 

なんだかんだ言って、私も、勝ちたいし、ちやほやされたいのだ。

 

 

 

 

 

という、ショボい自分をちゃんと見つけた。

 

 

 

 

 

で、ちょっと考えたんだけど、

 

(やめるか、続けるか、である。やめるとしたら、損切りは早い方が良い)

 

 

 

 

 

 

 

続けようと思う。

 

 

というのも、プレゼンの勉強として、あまりに参考になりすぎる。

 

(小説の勉強にもそこそこなるけど、正直、自意識の消耗が激しすぎてコスパが悪い。もっと良い勉強法はほかにもありそう…)

 

 

まだ存在しない商品(小説)を売るために、

購買層(読者)の心が動くポイントをキチンとリサーチし、

「私の商品(小説)、超イケてますよ!!」と、

たった1200字でアピールし、商品(商品)を見てないにもかかわらず、

「じゃあ、買う!」

と言わせる練習だ。

 

(もしかしたら、20000字書いた後に1200字作った方が、良いかもしれない。そしたら梗概のギミックは必然的に超濃度になるからだ。)

 

わたしは、企画書から小説を書いたことがあるし、いまどき、小説書きだけが企画書を書かずに=営業や広報を自分でやらずに生き残れるなんてのはおかしい、と思っている。

小説うまいやつなんかゴロゴロいるわけで、プレゼンうまいやつが生き残るのだ、当たり前、そういう世の中だ。

 

ぶっちゃけ、小説の練習をする予定だったのにプレゼンの練習をすることになるのは本意ではないのだが、まあ、良い、だって、プレゼンの練習する場だって、超貴重だもん。

 

 

「渋澤はトリックスターになればいい」的な意見も散見するが、

(SF講座は、ネットで梗概が公開されたり、授業がニコ生中継されたりするので、ある程度目立つことをすれば知名度はちょい上がる。別に小説で上位とらなくてもそれだけでメリットはある、渋澤はそこ狙え的な意味)

 

いや、私、ちゃんとやるわ。とりあえずあと数回はちゃんとやるわ。

 

 

ただし、このSF講座を「プレゼンの練習」と位置付けた場合、「小説の練習」と位置付けた場合に比べて、優先度が下がるので、

ほかのことで時間が埋まった場合は、落とすと思う。

 

 

 

 

 

しっかし、大森さんは優しい人だなと思う。講座終了直後、エレベーター前で短い立ち話をしたが、ヒリヒリ、ギラギラしてた私に相対してもあの穏やかムードは全く揺れ動かなかった。

 

あと、あのヒリヒリ、ギラギラで状態で飲み会マジ行かなくてよかったなと思う。恥を上塗りするところだった。

 

次回からはメンタルを整えて懇親会まで行きたいなと思う。しかしそもそも5時間も気密性の高いところに詰め込まれたらメンタル壊滅するのは目に見えてるので、うーん、意図的に遅刻するか、ネット参加にするか……悪いけど何か対策を練らないと、懇親会まで参加できないな……あと超朝型だから絶対眠くなってしまうし……しかし、懇親会まで行かないと3分診察の先には行けないし、うーん……。

 

 

 

あと、字数はオーバーしても良いみたいなので、次回は盛大にオーバーしようと思う。

 

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