第17回文学フリマ購入本感想:山本清風「私はあなたに触れたいという欲求が 私はあなたに触れられないという禁則から逆説的に生まれていることを知ったとき、 私はあなたに生かされていると感じる。」

 文フリ随一のイケメン! 山本清風!

 

山本清風にイカサレたーい!\(^0^)

山本清風にイカサレたーい!(^0^)

 


※イカサレました。

 

 

この小説、「イカサレ」というのは略称で、正式なタイトルは

 

「私はあなたに触れたいという欲求が

私はあなたに触れられないという禁則から逆説的に生まれていることを知った時

私はあなたに生かされていると感じる。」

 

です。

 

ミソジニー受容男ウケ承認ビッチとクソサブカルナイーブ野郎の痛快挫折譚!

 

いやー、

「山本清風は小説よりtwitterの方が面白い!」

とかナマイキなことも言えなくなっちゃったねー

こいつに関してはマジで面白かった!

 

twitterで出してるシャレとか言葉遊びとかオカマワナビーぶりとかが全部出てる!

 

ビッチが「産む機械」とSNSで送れば処女は「産まない肉体」と返す。

 

クラスのリア充クラスタが開くBBQにいやいやながら参加し、でもすぐみんなに見えないところ行ってタバコ吸って孤独を気どりつつ同時に誰かに見つけてほしいなあとも思い、文化系なのになぜかジャージを着てる、ひねくれ黒髪ポニーテールJK2年の河原明日架ちゃん。

 

いーなーいーなーそれいいなー♪ 生―えるタイプの不毛だよー♪

 

「頼むのが苦手な人が立場の逆転した瞬間、断る天才となる」

みたいな日常に役立つセンテンスも満載。

 


フセンペラペラつけて大量ふぁぼしました。

 

 

このふぁぼ数だけでももう、大絶賛して人にすすめる理由たる!

今回の文学フリマ購入本の中でダントツ1位で面白かった!!!

 

 


 

ただまあ何が不満かっていうと、筋が凡庸過ぎるってだけだね。

 

好きじゃない男とヤって、本当に好きな男に気付いたけど、時既に遅し、

屈折してビッチになりました、みたいな。

 

最後に明日架ちゃんは性的承認欲求をSNSで満たすのですが、

もう90年代からブルセラとか援助交際とかテレクラとかあったし既視感、

これ結末としてはやっぱ弱いわ。

 

思えば

「私はあなたに触れたいという欲求が

私はあなたに触れられないという禁則から逆説的に生まれていることを知った時

私はあなたに生かされていると感じる。」

というタイトルも、

「エロティシズムとはタブーに対する侵犯の欲望である」

みたいなド王道なことを言ってるに過ぎず、

「長い」こと以外は超ふつー。

 

 

まあこのネタで生まれるべくしてこの小説は生まれたんだろうと思うし、センテンスレベルの面白さが散りばめられている以上プロットが凝り過ぎるのは良くないってのは分かってるんだけど、コンセプトなりテーマなりプロットなりでオリジナリティ出さないと絶対にメジャーデビュー出来ないし……

 

いや、でも逆に、これぞ文学フリマでしか読めない小説だ、とも思えるんだよね!

ただのメジャーデビュー系小説の劣化コピーを買うよりも、

いろんな意味でメジャーにいけないけどキレッキレの山本清風の小説を買うのは、

正解!

 

渋澤怜の「(どうでも)イイネ!」と

山本清風の「イカサレ」を買えば

とりあえずサブカルクソ野郎向けの文フリお土産セットとしては

申し分ないでしょう!!

 

 

 

 

あー「文学フリマ非公式ガイドブック小説ガイド」も、

せいふーの評定文が一番面白かった。わたしのは二番だ。

しかもわたしの評定文は、

山本清風の軽妙的確アドバイスをいただいて

リライトした上でのことであった。くやしー

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